熱の伝わり方には大きく分けて、伝導、対流、放射の3種類があるが、それ以外に蒸発熱という熱の移動があることを学習します。
準備物
- 消毒用エタノール(アルコール)
- カット綿
- 水
- うちわ
- 温度計(小型)
- プラスチックカップ
実験の手順
- 1
アルコールをカット綿にしみこます
- 2
カット綿を肌につける
- 3
水とアルコールを取り分ける
- 4
温度計をつける
- 5
温度計をうちわであおぐ
実験ムービー
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
解説アニメ
1
熱の伝わり方には、上のように、大きく分けて伝導、対流、放射の3種類がありますが、これ以外に物質が固体から液体、液体から気体など、状態が変化するときにも熱の移動が起こります。エタノールを肌につけると、乾くときに冷たく感じるのは、エタノールが蒸発するときに体から熱を奪うためです。
2
水はほとんど温度が下がらないのに対し、アルコールは大きく温度が下がります。
3
液体は蒸発するときに周囲から熱を奪います。アルコールは水に比べて蒸発しやすく、奪う熱の量も多くなるので、温度が大きく下がり涼しく感じるのです。
参考文献
さわのすけ★「北鎌尾根」→「遭難訓練」→「熱の産生と消失」
札幌市青少年科学館「科学の質問箱」→「化学について」→「熱の不思議」
入試直前の理科「熱の伝わり方」