7月19日(祝)今年もこの場所、岡山コンベンションセンターに続々やってくる、
科学者のたまごさんたち♪
今日のサイエンスショーのテーマは「伝えるって?通信の不思議大実験!」です。
うむむ。通信かぁ。テレパシーって科学かな…
なんて考えながら待っていると!
昨年も楽しくサイエンスワンダーランドを案内してくれた、うさ子ちゃんとうさ美ちゃんが、やってきてご挨拶。
ん?机のうえには、なにやら楽しそうなおもちゃがたくさん。
そこへ。またまたお久しぶりのうさ爺が登場!!
「おー、こんなのもあるのかぁ」とうさ爺が声をあげたのは、山口県の民芸玩具“ガリガリトンボ”
柄の部分にぎざぎざがついていて、ここをもう一本の棒でガリガリこすると、柄の先についたプロペラが回るおもちゃです。
今回参加してくれたみんなに配っている『実験キット』の中にも同じようなおもちゃが!なんと、割り箸と蛇腹のついたストローで出来ています(笑)
みんなでやってみよー!
「まわったーー!」「まわんなーい」と会場はザワザワ。
どうやらコツがあるみたい♪
ぎざぎざをこすったときの振動が棒に伝わって、その振動でプロペラが回るんだって。
でも…「振動って何!!?」「伝わるって何!!?」
うさ子ちゃんうさ美ちゃんの難しい質問攻めにウサ爺がとった行動とは。
困ったときの「博士団」頼み!!
今年もあの博士たちが、いろんな不思議を鮮やかに解明してくれるようです。
ウクレレをつま弾く博士が振動の実験を。
取り出したのは小さなオルゴール。
博士が取っ手をまわして鳴らしてくれて…る? 会場には全く聞こえません!
ところが。
ウクレレの胴体へオルゴールをくっつけてまわすと、
あ、聞こえる!確かに聞こえる!
秘密はウクレレの胴体。(共鳴胴っていいます)
オルゴールは、取っ手を回すと、ピンのついた筒が回り、そのピンが脇にある櫛をはじいて、その櫛の振動が音になるのですが…
空気中だとこの櫛の小さな振動しか伝わらないんです。
だけど、オルゴールをこのウクレレの胴体に接着させて鳴らすと、櫛が起こした振動が共鳴胴に伝って、音が大きくなるっていうわけですね。
ウクレレを演奏するとちゃんと音が聞こえるのも、同じ原理。
弦をはじいて起こった小さな振動を共鳴させることで大きな音になるんですって☆
音は振動で伝わっているんですね。
それは、私たちの体でもそう。
私たちから出る音といえば、声。そしてそれを出しているのは、喉。
みんな、喉を触って声を出すと喉仏がどうなるか、実験!
「あ゛~~~~~~~」 震えてる!!
音が出る部分が震えていることはわかったけど、聞くところはどうかしら?
『聞くところ』といえば耳。さらに奥にある部分なんだけど…
「鼓膜!!」と会場からたくさんの声が返ってきました。
「そう、鼓膜。実際に見せられないので…」と、博士。
キッチンにあるボールにごみ袋をピーンと張ったもので、鼓膜の模型を作ってきてくれたようです。
この上に小さなビーズの粒をのせ、博士が
「あーーーーーーーーー」
っとごみ袋部分に向かって大声で叫ぶと… ビーズの粒が振動で踊ります!
音の元が振動で生み出されると、それを受ける側も振動で受けるんですね。
そしてもう一つ大事なことが「空気」
空気も目には見えませんが、振動しているのです。
音の元が振動 ⇒ 空気が振動 ⇒ 鼓膜が振動
っていう流れで音は伝わっているんだって。
うん! 音が伝わる、ってことよくわかりました。
「じゃあ、この音をできるだけ遠くまで伝えたい場合はどうしたらいいの?」
そこで、博士が取り出したのが糸電話!
これも、おみやげキットの中に入っています。さっそくみんなで体験!
紙コップの底に取り付けられた糸の先にはクリップが。
それを、ほかのお友だちのものとつなぎ合わせて、ピーンと糸をはって内緒話♪
「聞こえた~?」 「聞こえる!聞こえる!!」
と、会場では2人で、3人4人の大人数で繋いでおしゃべりしている姿が!
糸電話の“糸”は、空気のかわり! 糸が振動して音を伝えているんですね。
「なるほど! じゃあ、糸をどんどん長くしていけば遠くの人と話しができるんだ!」と、うさ子ちゃん。
「残念ながら。糸を長くすると振動がだんだん弱くなって遠くまで伝わらなくなるんだ。それに、糸をつまんだり、ものに引っ掛けたりすると“音”は相手まで届かなくなってしまう。」
遠くまで音を伝えることができない糸電話の欠点、解決する方法ってないのかな?