指をずらす方法での重心の求め方を使って、棒でバランスの取れる点を探します。
準備物
- 菜箸
- 竹ひご
実験の手順
- 1
竹ひごを左右の指で支える
- 2
竹ひごの真ん中へ指を動かす
- 3
竹ひごを指1本で支える
- 4
はしの両端から真ん中へ指を動かす
- 5
はしを指1本で支える
実験ムービー
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
解説アニメ
1
バランスがとれる点を探すには次のような方法があります。 1つは、指に棒をのせて、傾いた方に指を動かしながら棒がまっすぐになる点を探す方法です。
2
別の方法は、棒の両端を左右の指で支えてから、中心に向かって動かして、棒が傾かない点を探す方法です。
これは、両方の指を棒の中心に向けて動かすことで、まず、摩擦の小さい方の指が動き、やがて摩擦が大きくなると、反対側の指の摩擦が小さくなって動きます。この状態が交互におこり、棒がつりあう点で両方の指がくっつきます。
3
これらの方法を使って、いろいろな棒で、バランスをとることができる点を探すことができます。
竹ひごのような太さの同じ棒では、この点はほぼ中央にきますが、はしのような太さの違う棒では棒の中央にはきません。
4
太さが同じ棒も、太さが同じでない棒も、重心を中心として、棒が右に回転するはたらきと、左に回転するはたらきが等しくなっているため、バランスが取れるのです。
参考文献
「子どもにウケる科学手品77」 講談社 後藤道夫
道の科学の「ストップ→力のつりあい」「ストップ→バットの重心を探そう」
監修
滝川洋二(NPO法人ガリレオ工房理事長)