バットの両端をそれぞれ回転させて力比べをします。
準備物
- プラスチックバット
実験の手順
- 1
バットを持つ
- 2
バットをまわす
- 3
バットを持ちかえる
- 4
バットをまわす
実験ムービー
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
解説アニメ
1
ものを回す場合、回そうとする中心点から離れている方が、小さい力でものを回転させることができるため、回転半径が長くて太いバットの先を持った方が有利になるのです。力が物体を回転させようとするはたらきを『力のモーメント(回転させる能力)』と言います。
2
この原理を利用したものは身近にもいろいろあります。
ドアのノブが太くなっているのは、回転半径を長くしてノブを回しやすくするためです。
3
ドア自体もドアの付け根部分を回転の軸とすると、付け根から遠いノブの付いている辺りを押した方が、付け根付近を押すよりも小さい力で開けることができます。
4
ドライバーの柄の部分が太くなっているのは、回転半径を長くして力のモーメント(回転させる能力)を大きくするためです。このように、回して使う道具はすべて、力のモーメント(回転させる能力)を大きくして利用しているのです。
参考文献
近角聰信・豊田博慈監修 [新訂]図解実験観察大事典 物理 東京書籍
理科のお話
EMANの力学・てこの原理