液体が気化するときに周囲から熱を奪う原理を使って、空気中の水分を氷にします。
準備物
- コールドスプレー
- はさみ
- フェルト(厚さ1~1.5mm)
- プラスチックカップ
- 食品用ラップフィルム
実験の手順
- 1
フェルトを切る
- 2
プラスチックカップにラップをかぶせる
- 3
コールドスプレーをカップにためる
- 4
フェルトの温度をみる
- 5
フェルトに息を吹きかける
実験ムービー
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
解説アニメ
1
コールドスプレーの液体にフェルトをつけると、フェルトのまわりに氷ができます。
2
コールドスプレーの成分のイソペンタンなどは、常温で非常に蒸発しやすい液体で、フェルトに染み込み、フェルトやそのまわりの空気の熱を奪って蒸発します。
3
この時、フェルトのまわりで空気の温度が下がり、空気中に含まれている水蒸気がフェルトの繊維の先端を核として凍りはじめ、氷の結晶がどんどんと成長していきます。水蒸気が水を経ずに凍るには、急激な温度低下と、核になる物質が必要です。蒸発による温度低下と、フェルトの繊維の端という核になる物質の両方があるため、フェルトの表面に氷の結晶ができるのです。
参考文献
監修
滝川洋二(NPO法人ガリレオ工房理事長)