温めた長ナットを常温の金属ナットにのせて、2つのナットの温度変化を観察します。
準備物
- 長ナット
- 棒温度計
- 発泡スチロール板
- ドライヤー
実験の手順
- 1
長ナットに温度計をさす
- 2
長ナットをあたためる
- 3
別の長ナットに温度計をさす
- 4
2本の温度計をみる
実験ムービー
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
解説アニメ
1
温めた長ナットに冷たい長ナットを置き、それぞれの温度変化を温度計で観察すると、温めた長ナットの温度が下がり、冷たい長ナットの温度が上がります。この実験から、温度が上がったり下がったりするのは熱が移動するためであり、熱は温度の高いものから低いものへ伝わると説明できます。
2
また、そのまましばらく放置すると、2つの長ナットがほぼ同じ温度になります。このように、同じ温度になると熱の移動がなくなり温度が一定になります。このような状態を熱平衡といいます。
3
冷たい水を温かい部屋に置いておくと、水が温かくなったり、熱いお湯を寒い部屋に置いておくとお湯が冷たくなったりするのも、長ナットで見られたような熱の移動が水と部屋の空気の間で行われ、やがて部屋の温度と水の温度が同じになる(熱平衡)からです。
参考文献
親子でおもしろ実験 1997年4月5日/大阪・南港・ATC、4月6日/能開センター・西大寺校・八木校 講師:盛口襄